アルドールテニスステージ

テニスコラム

スイング中の腕の脱力について

2025/09/18

  1. 技術解説

〈テニス意識改革コラム『豊田ism』vol.32〉

今回はスイング中の腕の脱力についてお話していきたいと思います。
今まで14年間テニスコーチとしてお客さまのテニスを見てきて思うのは、とにかくスイング中の脱力が足りないことです。
適切な強さでグリップを握れていた方はこれまでに数人いたかなというくらいで、握る力の強すぎる方が圧倒的に多かったのです。
グリップはいつも一定の強さで握っているわけではなく、ショットによって使い分けるものではありますが、
ストロークにおいては全体的に強い力で握り過ぎているといえます。

力み過ぎてしまうことで
① ヘッドが走らない
 ↓
② ボールが飛ばせていない
 ↓
③ 反動をつけて飛ばすフォームになっていく
 ↓
④ ミスが増えてしまう
といった悪循環に陥ってしまいます。

具体的に腕を脱力させる方法がわかりやすいのは、片手打ちのフォアハンドストロークです。
「招き猫」の手の形をイメージして、手首より手の平を下げるようにグリップを握ってみてください。
不思議と強い力では握れないと思いますが、そのくらいの力が適切です。

グリップを握る強さをイメージできたら、実際にボールを打ってみましょう。
いつものフォームで打ってみても違いを感じにくい場合は、フォームの中でテイクバックした際に、先ほどご紹介した「招き猫」の動きをそのままやっても問題ありません。
プロのテニスプレイヤーやコーチたちのフォームをみていると、そういったテイクバックを実際にしている人を多く見つけられると思います。

また両手バックハンドストロークの場合は、両手それぞれにグリップの握り方の組み合わせもあり、これ!という動きで解決するのが難しいショットです。
私の感覚だと、両手でお豆腐をそっと持っているくらいの力加減です。
「握る」というよりは指でグリップを「引っ掛けている」くらいの感覚で持っています。
振り遅れや振り出しの遅れで強く握ってしまう場面もあるとは思いますが、
ストロークにおいては特に「強く握ってしまう場面こそ、強く握ってはいけない場面」ですので、脱力することをしっかり意識付けていきましょう。
また、追い込まれている場面ほど脱力してボールを飛ばさなければいけないことが多いので、r> 「強く握りすぎてしまった」と気づいたときには、振り返って改善していきましょう。

 

数回にわたってストロークでありがちなミスについてお話してきましたが、皆さんが当てはまるものはどのくらいあったでしょうか。
次回は「ストロークのインパクトを正確にするコツ」について紹介します。
かなりシンプルな方法ですので、どなたでも実践しやすいはずです。
お楽しみに。

 

※『豊田ism』は、過去に当社公式LINEアカウント「ARDORスキル向上委員会」に投稿した内容を掲載しています。

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